北米最古の先住民であるホピ族の文化とカチーナ人形をご紹介するサイトです。
ホピ・カチーナ人形コレクション
by Katsin' Manas LA

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カチン・マナス LA

Author:カチン・マナス LA
Katsin' Manas LAの市川実英子です。Los Angelesから日本のみなさまにホピとカチーナ人形を紹介してゆきます。このサイトで扱うカチーナ人形は、ホピのトップカーバーたちが丹念に作り出した伝統的スタイルのカチーナ人形です。ごゆっくりお楽しみください。

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miekoichikawa@mac.com
まで。

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カチーナ人形コレクション (17)SOTUNG TAKA  ソタング・タカ
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わたしはソタング・タカ。コーンダンサーで、ホピのコーンの豊作をねがうカチーナです。ホピではコーンは主要作物で、ジャパンでいうお米です。作物を象徴したカチーナには、ウリビーン、サボテン、コーン等、いくつかあり、コーンはそのなかでも最も一般的です。

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コーンを象徴したカチーナには2種類あって、念入りに衣装を極め込んだコーンカチーナと、それとは正反対であっさりとした衣装のコーンダンサーがあります。コーンダンサーは、儀式で“踊る”という役割があるんで、衣装はいたって簡素、身動きがとれないと困るんです。わたしの衣装もいたってシンプルですが、コーンダンサー特有の立派な頭の羽飾りがあり、ホピの儀式で必ずつけるベイマツ(米末)のひだ襟が首にあしらってあります。

cornbackxx.jpg

ホピでは、いたるところで女たちがコーンを挽いています。コーンにはいろんな色のコーンがありますが、ホピで有名なのはブルーコーンでしょう。ピキってご存知ですか? ブルーコーンを挽いて、パリパリのパンを焼いたものなんですが、とてもおいしく、ホピでは栄養価の高い保存食です。儀式でのお供えや懸賞でもピキはよく使われます。やはり、ジャパンのお米とホピのブルーコーンは同格の意味があるのだと思います。

下の写真はホピの女たちがコーンを挽いているところです。彼女たちは、全員、マナ。「ナアソミ」という、この渦巻きのある髪型をするのは、嫁入り前の娘たちだけです。これは100年前の写真ですが、今でもこの雰囲気は変わりません。ホピでは写真厳守なので、現在のホピの写真をお見せできないのがとても残念ですが、下のような光景はまだよく見かけます。

girls_20071228090313.jpg

さて、わたしの友人を紹介させてください。わたしの横にいるのは、ビーンダンサー。彼も作物の豊作を祈願するカチーナです。作者が同じですし、その作者がロスのカチン・マナに同時にわたしたちが委ねたという縁から、ビーンダンサーとは親しい間柄です。

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そして、下の写真はわたしの応援に駆けつけてくれた仲間で、ココペリコイヤムシ・マナです。ロサンゼルスにある、Southwest Museum of the American Indianという美術館の庭で撮影されました。

corn2.jpgみなさま、よいお年をお迎えください。そして、2008年が素晴らしい年になりますように。。。HAPPY NEW YEAR!!


身長は頭の羽飾りをいれて36センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。頭の飾りには見事がふんだんに使用されており、左右に茶色の毛糸を使用した髪がさがっています。額の真ん中にあるのはアワビの貝殻で、これは雨のしずくを象徴しています。フラットボディながら、大変インパクトのある作品です。フィルバート・ホナニー作。

(値段)雪



*値段に関しては、メニューの”ご案内”をご参照ください。




Photographed in 1906 by Edward S. Curtis
Copyright (C) Katsin' Manas LA 2007 All rights reserved.
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カチーナ人形コレクション (16)Kachina Mana カチーナ・マナ
正面
 
わたしは、カチーナ・マナ。カチーナには、300種類ほどあり、ほとんどが男性ですが、わたしは女のカチーナ。そして未婚の、乙女のカチーナです。ホピ語では、マナは嫁入りまえの娘という意味です。ですから、わたし以外にも、○○マナという名前のカチーナを見かけたら、それは未婚の女のカチーナということになります。あと、○○ウッティという女のカチーナもあって、こちらのほうは既婚の女性です。

MANA.jpg

儀式でどのホピの男性がわたしのような女のカチーナを演じるかは、なるべく小柄であること、また女役がきちんと演じられること、そしてキヴァの仲間が合意に達した男たちに白羽の矢がたつようです。女役をしたということで、屈辱でもなんでもありません。カチーナ・マナを演じる男たちは、縦にラインのある黄色いマスクに羽根でできた髭をつけ、左右に渦巻きのある赤い髪のカツラを被り、女性用のショールを纏い、そして白いブーツをはいて登場してきます。

わたしは、どこへでも顔を出します。ホピの儀式でわたしを見かけないことはないほど多忙で、儀式ではなくてはならないカチーナです。わたしにはカチーナたちが登場してくるときは、わたしが彼らをエスコートするという大切な役目があって、儀式でわたしがあらわれたら、カチーナたちがかならずわたしの後ろからあらわれることになっています。また、わたしはコーンの豊作を願うカチーナとしても、昔から大変かわいがられています。

まなX

下に、ホピの若くて美し女性が二人いますが、彼女たちもマナ。渦巻きになったこの髪型は、ホピ語で「ナアソミ」って言うんです。この髪型をホピで見かけたら、そろそろお嫁に行く年齢の女性だとわかると思います。そう、この髪型は、カチーナ・マナのトレードマークなんです。カチーナ・マナは、英語ですと、カチーナガール、もしくはイエロー・コーンガールとなります。

KACHIN MANAS PIX

わたしの生みの親は、マニュエルさん。先日、玉川高島屋でマニュエルさんの展覧会があり、マニュエルさんと奥さんのマーリンダさんが来日しましたが、その折に、マーリンダさんが親しくしているこのサイトの管理人たちにカチン・マナスという名前をつけてくれたそうです。カチンというのはカチーナの略語です。東京のカチン・マナとロサンゼルスのカチン・マナで、マナスと複数形になります。カチン・マナスというからにはカチーナ・マナはなくてはならないということで、マーリンダさんから急遽わたしを委ねてもらったそうです。わたしは、年明けに日本に遠征することになっていますが、今からとても楽しみです。日本のみなさん、これからも私たち乙女のカチーナをどうぞよろしく!


身長は頭の羽飾りをいれて30センチ。コットンウッドにミックスメディアで彩色。カチーナ・マナでは大変めずらしく、耳にブルーのかわいいイアリングがついています。どっしりと重量感のある大変立派なカチーナです。エイジングという特殊な技法を駆使したアンティーク仕立てになっています。マニュエル・シャヴァリア作。

(価格)月


*価格に関しては、メニューの”ご案内”をご参照ください。


Photographed in 1898 by George Benjamin Wittick

Copyright (C) Katsin' Manas LA 2007 All rights reserved.
カチーナ人形コレクション (15)POWAMUI ポワムイ
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Greetings! 僕はポワムイ、ホピからやってきました。ポワムイは、 英語でビーンダンサー。

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ホピには、昔から毎年真冬にポワム(POWAMU,英語はビーンダンスとなります)といって作物の豊作を祈願するとても重要な儀式があるのですが、そう、僕は今ではそれを代表するカチーナなんです。僕の顔の格子模様は豆を意味し、身体全体のグリーンは雨と豊作を象徴しています。

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僕は、比較的最近のカチーナです。カチーナたちは毎年7月にサンフランシスコピークスに帰り、半年後にホピに戻ってくるとホピの人たちは信じていますが、その半年間の間で、最初に行われる大きな儀式がポワムです。ポワムは8日間にかけて行われますが、初日はその後半年間使われることになるホピの男たちの演じるカチーナのマスクの色を塗り直す準備からはじまります。キヴァでは8日間火が燃やされ続けます。キヴァに入る男たちはみな濡れた土がてんこもりになったバスケットを手にもっています。キヴァに入ると、その濡れ土に一掴みの豆を植えるのだそうです。キヴァ内は火で温室状態なので、豆からはあっという間に芽がでてくるそうです。ホピたちにとって芽は春のおとずれと肥沃を象徴しています。

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儀式はキヴァ内のダンスで締めくくられます。ダンサーたちは赤と白のボディペインティングを身体に施し、ユッカの葉っぱで作られた髪かざり(カボチャの花を意味しています)を被り、2列になって、春の豊作とカチーナたちが雨をたくさんもたらしてくれることを祈願します。男たちのダンスが終わると、いよいよ僕たちカチーナたちの出番です。カチーナたちはマスクを被り、ボディーペインティングをほどこし、手にカチーナ人形やガラガラ(女の子用)や弓矢(男の子用)を持ってプラザに登場します。そして、そのときにキヴァで出来上がった豆の芽を子供たちにあげることになっています。下のイラストは、髪を下げたカチーナ・マナとカーワンカチーナ。二人の間にあるのが、豆の芽がたくさんでている濡れ土とそれが盛られたバスケットです。

もやしのバスケット
"HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkesより

身長は頭の羽飾りをいれて43センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。カラフルで、珍しい作品です。頭上は白いコットン、正面右には小さな羽根と白い凧糸が使用されており、色とりどりの羽飾りが大変見事な作品に仕上がりました。フィルバート・ホナニー作。

(価格)雪 SOLD


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カチーナ人形コレクション (14)PAYUNTUM パユンタム
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僕は、左半身が農夫、そして右半身がピエロという、大変めずらしいカチーナで、ホピではパユンタムという名で呼ばれています。

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ホピという土地は3つのメサに分かれているのですが、実は3つのメサにはそれぞれ特有の伝統と文化と方言があります。ほとんどのカチーナの名前は3つのメサで共通していますが、僕のようなめったにないカチーナになると、メサによって呼び名が違ってきます。

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それで、作者がどのメサ出身かで呼び名が決まるんですが、僕の作者はフィルバートさんなので、フィルバートさんの出身である第3メサの方言で名前がよばれます。これがたとえば第1メサのクラークさんが僕を作ったら、今度は僕の名前がナトゥクヴィカ((Natukvika)になります。それぞれのメサでまったく違うんです。ちょっとややっこしいですか?でも、僕のようなカチーナを作るには相当な技術と経験を要するんで、ほとんどめったに作られることがないため、こういうケースは今後もおそらく僕だけだと思います。どうかご安心ください。

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さて、半身がピエロで、半身が太鼓をたたいて種まきをする農夫の僕ですが、名前はメサによって違うとはいえ、役目や象徴しているものは共通しています。僕はホピの儀式では、コーンダンスのときにいきなり飛び出して来て思いっきり太鼓を叩くカチーナで、僕が飛び出していくと大喝采を受けるんです。ピエロといっても、ホピの儀式では観客をからかったり、意地悪をしたりするピエロがほとんどですが、僕は心のやさしい、性格のいいピエロ。半身の農夫の部分の顔の色は、通常、グリーンかブルーでこれは水を意味し、また額にあるのはアワビの貝殻は雨のしずくを象徴しています。ホピのひとたちにとって水は大変貴重ですし、ましてやコーンはホピでは最も重要な大地の産物です。彼らにとって雨というのは神様からの恵みなので、僕が儀式で飛び出してたいこを叩くとそれがきっと雨をもたらしてくれると大いに期待し、場が盛り上がるんです。それで僕はコーンダンスの儀式ではなくてはならないカチーナとしてホピのひとたちから親しまれています。

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僕の生みの親であるフィルバートさんは納得ゆくまで時間をかけて僕を制作したそうです。僕は現在ロサンゼルスのカチン・マナのところで管理されていますが来春には日本にも遠征する予定です。下は作者のフィルバートさんで、先日ロサンゼルス近郊にやってきたときに撮った写真です。

Philbertmotel.jpg

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身長は頭の羽飾りをいれて約29センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。左半身の頭部は羽飾りがふんだんに使われており、右半身のピエロの頭部のアクセサリーはアイボリー色の厚紙と太めの白い毛糸が使われています。額にはアワビの貝殻が使用。彩色、ディテール共に素晴らしく、大変完成度の高い作品に仕上がりました。フィルバート・ホナニー作。

(価格)太陽 SOLD

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カチーナ人形コレクション (13)PAAKWA  パアクア
カエル正面

ヤッホー、日本のみなさん!わたしはパアクア、カエルカチーナです。ゲロゲロ。それにしても、ハッピー、ハッピー大ハッピーの今日この頃。それというのもですね、去る8月に開催されたニューメキシコ州サンタフェで開催されたインディアンアート&クラフトとフェアにわたしの生みの親であるクラークさんがわたしをエントリーしたところ、何とカチーナカービング部門で2位に入賞!おったまげたあ~。さすがクラーク大先生!!大先生のお陰でこのわたし、会場で大喝采を受けちゃったんですわ。もう照れちゃって~。ゲロゲロ、ゲロゲロ。

カエルななめ

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クラークさんという方は、伝統スタイルのカチーナのカーバーでは草分け的存在なんです。25年ぐらい前からカチーナを彫りはじめたんですけど、最初の年から栄誉ある賞を総なめにしてきた方で、いまでは若いひとたちの指導にもあたっていますけど、先生ご本人もますます腕に磨きがかかってきているようですわ。人格者なので、ホピでは一目おかれてるみたいです。カチン・マナたちもクラーク大先生といっていつも尊敬してるようですし。

カエルと仲間

上の写真はわたしの応援にはるばる駆けつけてくれた仲間です。わたしの左の黄色いくちばしのカチーナはスナイプ、右はマストッフ、わたしら3人は生みの親が同じということもあり、とっても親しくさせてもらってるんですわ。ゲロゲロ。さて、下の写真のサングラスをかけたおじさんはどなたかというと。。。

Clark のコピー 1

そう、このサングラスをかけたお方がクラーク大先生なんですわ!先生のお宅の外に積み上げてあるコットンウッドのなかから、どれでわたしを彫ろうかと、おそらく先生は検討している最中なんだと思います。いやはや、お努め、ご苦労さんだす。おおきに。ゲロゲロ。

 身長約21センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。首のまわりと頭にはフラットで光沢のあるな羽根飾りがほどこされています。小さいながら、元気一杯でかわいいカチーナです。彫りも彩色も素晴らしく、クラークカチーナの逸品です。作者はクラーク・テナコングヴァ

価格)北斗七星 SOLD

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Photograph of Clark by Taro Yoshida

カチーナ人形コレクション (12)Patszro パズロ
(12) スケザエモン正面

ど、れ、み、ふぁ、そ、ら、し、ど~♪♪♪
このおとぼけ、ユーモラスなルックスは、おいらを初めて見たカチン・マナスの度肝を縫いたそうだ。それ以来、おいらのいないところで、いろんな呼び名をしているらしいけど、おいらは正真正銘のシギカチーナ。英語名では、スナイプカチーナ。イーグルのような強靭な鳥ではないにしろ、持つ人に心の潤いを与えれば、それで充分。

(12)斜め

僕みたいなくちばしの長い鳥はホピの伝統では水をあらわしているそうだ。水に生息する鳥なんで、アヒルやサギやツルたちのために池にはいつも水がいっぱいであることを祈る、そういう役割があるそうなんだ。

クラークさん作のスナイプとはちょっとムードが違うかもしれないけど、本来スナイプカチーナにあるべき要素はすべて同じ。これでも、ちゃーんと伝統に則って作られてるんだぜ!長い黄色いくちばしに赤い耳。両頬にはレインボー、ボディには黒い斑点がちりばめられている。この黒い斑点はガムとかの粘着性のある物体を意味している。鳥なんで、ここから羽根が生えていることを意味してるんだ。
スナイプ
                            "HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkesより

僕を作ってくれたのは、ネイトさんという新進カチーナカーバー。コットンウッドの根っこに近い部分から作られているんで、クラークさんの作ったスナイプのように手足のあるフルボディじゃなくて、いわゆるフラットタイプ、一本のコットンウッドを半分にすぱっと切って、素材の面白さがたっぷり味わえる。僕のルックスは斬新だけど、僕が側にいると心が癒されるのか、テンション高いLAのカチン・マナの密かなお気に入りなんだ。

(12)背面


身長は頭の羽根飾りをいれて、約40センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。ユニークで、ユーモラスな風貌。側においておくと、ほっとするカチーナです。ネイト・ロマテワナ作。

(価格)雪 SOLD

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カチーナ人形コレクション (11)KOKOPELLI  ココペリ
(11) frontview

おいらはココペリ。全長約15センチという超ミニサイズながら、非常にユニークなルックスで、そしてなかなかセクシー。ココペリというのは最も名の知られたカチーナなんだ。ココペリは猫背の笛吹き。アリゾナ州にある先住民の保留地に多くのペトログリフ(岩絵)があるんだけど、そこにはおいらココペリの姿がたくさん刻まれている。ココペリが笛を吹くと、地面から緑が吹き出し、花が咲き始め、木々が生い茂り、花粉が舞いとび、動物たちが次々を子供を産み落とすっていう言い伝えがあって、おいらココペリたちは、“実り”の象徴なんだ。ココペリはホピのミックスダンスという儀式によく登場する。リナング(フルート・カチーナ)っていう笛を持ったカチーナと一緒に登場するんだけど、リナングから笛を借りて笛を吹くんだ。

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おいらの生みの親はフィルバートおじさん。LAのカチン・マナがジャパンに出張する前日におじさんからおいらを委ねられたんだ。出発の準備でてんてこまいだったらしいけど、おじさんの熱意と気迫に負け、夕方車をぶっ飛ばして、作品を見がてらロス近郊までやって来たおじさんとおじさんの家族に会いに行ったらしい。そのなかのひとつがおいらだったわけだ。カチン・マナはおいらに一目惚れ。運良く、おいらが手のひらサイズだったこともあり、ご相伴して一緒にジャパンに行っちゃった! 日本に行ったら、フィルバートさんの知り合いの第一メサに住むマニュエルさんの展覧会が玉川高島屋で開催中だったんで、おいらもそれに顔を出したんだ。下は、そのときに多摩川のほとりで撮ってもらった写真で、その下が100年前にホピのアーティストが描いたココペリのイラスト。ジャパンのみなさん、これからもおいらをよろしくね!

(11)ココペリ多摩川

ココペリ
      "HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkesより


身長15センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。オレンジ色の毛糸の前髪に、頭には小さな羽根飾りがある。とても小さく、まさに手のひらサイズですが、 完成度の高い作品です。作者はフィルバート・ホナニー。この作品はホナニー氏の自信作です!

(価格)雪
SOLD

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カチーナ人形コレクション (10)HONAN  ホナン
(10) front very final

日本の皆様、どうもはじめまして。わたしはホナン、通称アナグマカチーナです。このサイトのカチーナ人形コレクション(1)のホナンと同類ですが、あれよりは少々年配ですかな。(1)のホナンはフィルバート氏作ですが、わたしの生みの親はマニュエル氏であります。同じホナンでもカーバーによって完成したときの雰囲気がそれぞれちがいますが、意味と役割、本来のデザイン的要素は同じです。カチーナカーバーのスタイルとアート性により仕上がって来た作品が違って見えるということで、いわばそこがカチーナ人形の面白いところであります。伝統をしっかり守りながらも独自のアート性がそこに反映される。私の場合はアンティークに見えるよう、マニュエル氏はエイジングという特別な技法を用いているので、このわたしが(1)のホナンのおじいさんに見えるということなのです。(1)のホナンは小柄なこともあり、運良く、神秘の国ジャパンにまで遠征しておりますが、このわたし、かなり体格がいいもんで、身軽に海外に遠征とはいきません。わたしをご覧になるとわかると思いますが、私は一本のコットンウッドを半分にすぱっと切ったときの片割れから作れているようです。かなり体格がいいので、わたしを作るためのコットンウッドを探すだけでも一苦労と聞いております。マニュエル氏の作品はボディに自然の素材の面白さを残すという特徴がありますが、このわたしはその典型ではないかと思われます。

(10)バックファイナル

ご存知かもしれませんが、わたしたちホナンカチーナは、ホピのミックスダンスによく登場します。ダンサーたちは赤い耳、大きな鼻、ほっぺたにアナグマの足跡があるマスクを頭からすっぽり被り、ボディには白いボディーペイントをほどこし、ベイマツ(米松)か毛皮のひだえり、キルト、サッシュ、狐の皮、ショールを肩にまとい、手にはガラガラをもって赤い革靴をはいて登場してくるのですが、わたしたちはこのダンサーのいわば人形版です。わたしや(1)のホナンはニュータイプなので、赤い耳でなく、耳のところに羽根がついています。わたしたちはヒーラー、時にメディソンマンとも呼ばれ、人の心を癒したり、悪い病気を治す、そういう役割があるのです。そうそう、わたしたちアナグマカチーナというのは、戦士でもあるのです。

(10) hopi

上の写真はホピで撮ったものです。ホピたちのひとたちにとって大変重要なニーマンカチーナという儀式が毎年7月に行われるのですが、それにあわせてホピに行ったLAのカチン・マナがその時にマニュエル氏からわたしを委ねられたのです。これは、7月のホピの空を背景に撮影されました。

身長約50センチ。コットンウッドにミックスメディアで彩色。 エイジングという特別な技法を使用してアンティーク仕立てになっています。存在感に溢れた、とても味わいのある作品です。作者はマニュエル・シャヴァリアJr.

(価格)太陽 SOLD

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カチーナ人形コレクション (9)AYA アヤ
(9) revised front


ホピ語では、おいらたちがらがらをAYAと呼ぶ。英語では、クレイジー・ラトル・カチーナ。おいらのように顔の前後に横一の黒と白のブロックがあるのが、典型的なクレイジー・ラトル・カチーナ。おいらたちはランナーを意味するから、ダンスの儀式のかけっこレースではユッカの葉っぱを鞭を手にして登場する。ランナーを意味するカチーナはかけっこレースにかかせない。かけっこレースについての詳しい説明は、すでにもう一体のランナーカチーナの紹介にあるけど、おいらはそれと同類。おいらは人形だけど、ホピのダンスでのランナーカチーナたちを演じる男たちは頭のうえにでっかい羽根飾り、顔に横一に黒白のブロック、腰のベルトの端が通常腰の横から垂れ下げて登場する。おいらたちの場合は変わっててへそのちょうど真下と腰の後ろからベルトの端がたれさがっている。「走る」ので、おいらランナーカチーナの衣装はおおかたさっぱりしている。下の写真はおいらの後ろ姿、上の写真と顔は変わらないけど、首のところから壁に飾るようにひもがついているんで、後ろ姿だとわかると思う。

(9) back-final

おいらの生みの親はマニェエルさん。おいらの身長は頭のでっかい羽根かざりを入れて約44センチ。首のところには金の鈴をあしらっている。マニュエルさん作のこのカチーナはとても珍しいらしく、おいらを見たLAのカチン・マナが一目で気に入りマニュエルさんから入手、おいらは今ロサンゼルスで管理されている。


頭の羽根飾りを入れて身長約44センチ。コットンウッドにミックスメディアで彩色。 エイジングという技法を使用したアンティーク仕立てになっているため、胴体の部分はしっとり落ちついた雰囲気ですが、作品全体の半分を占める頭の羽飾りがとてもカラフルなため、とても面白いコントラストをもった作品に仕上がっています。マニュエル・シャヴァリアJr.作。


(価格)雪


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カチーナ人形コレクション (8)AVACHHOYA アヴァチュホヤ
僕はファイアーカチーナ。ホピの伝統に毎年7月に行われるニーマンカチーナダンスというのがあるんだ。カチーナたちが7月にサンスランシスコピークスに帰る季節に行われるとても重要な儀式で、その儀式に毎年選ばれるカチーナにヘミス・カチーナ(Hemis Kachina) というのがあるんだけど、僕はそのカチーナの弟。ヘミス・カチーナはニーマンダンスの代表格なので、時にはニーマンカチーナとも呼ばれているんだけど、そのときにそのカチーナにいつもくっついているのが弟のこの僕。ニーマンカチーナダンスというのは、ジャパンでいうお盆かもしれない。死者や精霊を手厚く葬る、畏怖の念を持ち続けるという点では、ジャパンのひとたちと僕らホピ族に共通点があるような気がする。


(8) revised front


僕のボディは黒。そのボディにいろんな色の斑点が水玉模様みたいにあるんだけど、そのカラフルな斑点はコーンの種類を表現しているんだ。ジャパンのひとたちは黄色いコーンしか見る機会がないかもしれないけど、コーンにはいろんな色のコーンがあるんだ。ホピでは、コーンというと、ブルーコーンだろうな。ピキもブルーコーンから出来てるしね。僕たちホピ族にとってコーンは主食みたいなもので大変貴重な食べ物。それで、どの儀式にもコーンは用いられている。


(8) revised back


ファイアーカチーナ人形にはいろんな形があるんだけど、僕のは昔の伝統的なスタイル。僕をつくってくれたのはポールさんという将来を嘱望されている若いカチーナカーバー。ポールさんのお父さんもカチーナのカーバー。ホピでツアーガイトをしてて、カチン・マナたちとも友人なんだ。

身長は頭上の飾りも入れて約22センチ。頭上には木の細い棒があり、両端から毛糸がアクセントに垂れ下がっている。コットンウッドにアクリルで彩色。 カラフルで、とてもかわいいカチーナです。ポール・ソー作。

(価格)雪

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カチーナ人形コレクション (7) Koyemsi Mana  コイヤムシ・マナ
(7) REVISED FRONT

わたしは泥頭のカチーナ。英語では、Mud Head Kachinaです。カチーナのなかでも最も古く、また多才なカチーナとして知られています。もともとズニ族が私をホピにもってきたという説があり、ホピの第一メサの儀式では、ズニ族の歌を唄っています。わたしは道化師であり、シンガーでもあり、また鞭をもって儀式でのその場のシーンを盛り上げたり、観客とたわむれたりとオールマイティで、ホピのダンスの儀式にはほとんど登場してくるため、ホピのひとたちには馴染みが深いのです。ダンスのときに、ダンサーが正確なマスクをつけていなかったり、時間に遅れて来たりして慌てふためいたダンサーが毎回必ずでてくるのですが、そのときに必ず被るのが私のマスクでもあります。
mudheadfinal.jpg
                 "HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkesより

ホピ族にとって、グランドキャニオンというのは母なる大地。人類はみなグランドキャニオンの割れ目から頭に泥をつけた状態で生まれでてくると信じられているのですが、私の頭と顔の赤茶色の土はそれを象徴しています。それが、泥頭のカチーナが祖先の霊を表すと言われる所以かもしれません。実際、私の頭と顔の赤茶色の顔料は、グランドキャニオンから運ばれてきた顔料で、正真正銘の自然顔料です。ホピのダンスの儀式では、上のイラストにあるように、泥頭のカチーナは布のひだえり、女性の古着から作られたキルト、ガラガラ、ときには鞭や羽根をもって登場、泥頭といわれるだけあって、全身赤茶色の泥が塗りたくられています。顔には、まん丸の大きな目と鼻。この3つは同じ大きさです。

(7) revised sideview

さて、このわたしですが、生みの親はフィルバートさん。カチン・マナスが男女の別を問い合わせたところ、フィルバートさんからは、このわたしは、Mud Head Maiden、いわゆる女の子を想定して作ったとの回答でした。通常は男なので、わたしはちょっとめずらしいタイプになります。女の子なので、頭にオレンジ色の毛糸の髪飾りをつけておいたそうです。わたしはつい最近ホピに行ったLAのカチン・マナがフィルバートさんから委ねられた人形です。フィルバートさんのところに立ち寄ったところ、ちょうどわたしを製作中だったらしいのです。わたしが完成するまでフィルバートさんの家に居座って待つ覚悟でしたが、細かい大変な作業そうだったし、その間フィルバートさんの携帯電話がなりっぱなしだったということから、数回出直し、ホピを出発する間際にぎりぎりで間に合ったそうです。ちょうどわたしと同時進行しているカチーナ人形も一緒に完成し、大満足の様子のフィルバートさんの写真をここにご紹介します。もうひとつのほうは東京のカチン・マナが管理しています。

Philbert in hopi

下の写真はわたしの後ろ姿。両耳と頭のてっぺん、後頭部には羽根飾りがついています。

(7)REVISED BACK

身長23センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。頭の4カ所からそれぞれ糸でさりげなく羽根飾りがたれさがっています。額にはオレンジ色の毛糸のアクセントがあり、女の子のコイヤムシであることを印象づけています。大変珍しいタイプのカチーナ。グランドキャニオンの赤が利いています。作者はフィルバート・ホナニー。

(価格)雪


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Photograph of Pilbert by Taro Yoshida

カチーナ人形コレクション (6)PATSZRO  パズロ
(6) REVISED,FRONT

僕らシギカチーナはくちばしの細長い鳥が顔の額に描かれているので、一目で判別がつく。英語ではスナイプカチーナ(Snipe)と呼ばれている。従来、両頬レインボウの模様が描かれていて、細くて長いくちばしに赤い耳があるのが、スナイプカチーナ。僕のくちばしは黄色で、耳は赤茶色。ボディ白で、黒い斑点が散らばっている。この黒い斑点はガムとかの粘着性のある物体を意味しており。鳥なんで、ここから羽根が生えているということを象徴するためにこのガムみたいなのがボディ中にちりばめられているらしい。
スナイプ
        "HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkesより

(6) REVISED - SIDEVIEW


ホピの信仰では、鳥たちは重要な役割をもつ。ほとんどの儀式では鳥の羽根が使われているし、神殿には必ず鳥の羽根が捧げられる。ホピ族のいくつかにも鳥の名前のクラン(氏族)があるくらいだ。鳥のなかでも、とりわけイーグルなどの強靭な鳥は大昔からホピたちに神話を伝え、あの世からもホピのひとたちを救ったという。そういう鳥たちは今もってホピたちに助言を与えていて、ホピたちに宿る根強い精神世界とそこに生息する霊とをしっかり繋げているのだという。

(6) REVISED, BACK

僕の生みの親はクラークさん。伝統スタイルのカチーナカーバーの草分け的な存在で、カチン・マナスがクラーク大先生と呼んで尊敬しているんだ。そうそう、このサイトのコレクションではネイトさんが作ったスナイプカチーナも紹介しているんで、そちらものぞいてみてね!

身長は、頭の羽飾りを入れて40センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。ディテールの素晴らしさに脱帽させられる作品です。クラーク・テナコングヴァ作。テナコングヴァ氏は、トラディッショナルカチーナの草分け的カーバーです。

(価格)雪 SOLD

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カチーナ人形コレクション (5)Hahai-i Wuhti ハハイ・ウッティ
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わたしはハハイ・ウッティ。すべてのカチーナのお母さん。ホピの人たちからは、グランドマザーという愛称で呼ばれています。水蛇の儀式では、中心的な役を演じます。またニーマンカチーナダンスの儀式でも登場することもあります。わたしがグランドマザーと言われている所以は、血がつながっているという意味のグランドマザーではなく、わたしの役割がグランドマザー的だというこということらしいのです。血のつながりということであれば、わたしの子供たちはナタクカスというモンスターなのですが、これらモンスターを連れて必ずわたしが登場する毎年1月末から2月にかけて行われるビーン・プランティング(豆を植える)のフェスティバルが思い浮かばれます。
ウッティ
        "HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkesより。

儀式では、ほっぺたに赤い斑点のある白いマスク、きつねの皮のひだえり、女性にみえる衣装にショールで登場し、裸足か白いブーツをはいており、通常水がいっぱい入ったひょうたんを持っています。目は三日月型というのも私の特徴です。どのホピの男性が私のような女役をするかは、なるべく小柄であること、またキヴァの仲間が合意に達した男たちに白羽の矢がたつようです。女役をしたということで、屈辱でもなんでもありません。キヴァというのはホピの男性たちの集会所です。ここでは、ホピの神と交信したり、厳粛な儀式が執り行われています。

ハハイback

わたしたちハハイ・ウッティはホピの生まれたばかりの赤ん坊が最初に与えられるカチーナ人形です。また、カチーナ人形は通常女の子に与えられるものですが、ハハイ・ウッティのみは男の子にも与えられます。本来はフラットタイプで、首からひもをつけて壁に飾っておきます。下の写真ですが、わたしの横にいるのがホナン(アナグマカチーナ)、わたしとホナンの上にいるのが、シトゥトゥビ(トンボカチーナ)です。生みの親がたまたま3人ともマニュエルさんなので、わたしたちはとても仲良しです。また、わたしは ”すべてのカチーナのお母さん”、小さくてもこの二人のお目付役でもあります。この写真は2007年7月に、ホピの第2メサの岩場にて撮影されました。

ホピ(岩場)にて


頭の羽飾りを入れて全長30センチ。コットンウッドにミックスメディアで彩色。一体は必ず手元においておきたいカチーナです。作者はマニュエル・シャヴァリアJr.

価格)北斗七星 SOLD

*価格に関しては、メニューの”ご案内”をご参照ください。


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カチーナ人形アーティスト (1)Philbert Honanie フィルバートさん
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この写真は、先日LAのカチン・マナが出張で日本に出発する前日にフィルバートさんに会ったときの写真。フィルバートさんのお嬢さんはなんとアリゾナ州の高校生クロスカントリー競技の代表選手。そこで、ロス近郊で開催された全米選手権大会にホピから出場することになったお嬢さんの応援に家族でやって来た。出発前の荷造りに没頭していたLAのカチン・マナに、久々にフィルバートさんから電話。『ミエコ!今、ロサンゼルス方面に向かっている!アリゾナ州は既に超した。今ネバダ州を運転中。カルフォルニア州近くになったらまた電話するから、頃を見計らってぜひ会いに来てくれ。新しい作品持ってきたぞ!家族も一緒だ!』と、これまたいきなり。パニック寸前になったLAのカチン・マナはとにかく荷造りをほっぽらかし、結局、車を2時間飛ばして滞在先のモーテルに駆けつけたところ、フィルバートさんはそこでもお仕事!!その晩はフィルバートさんと奥さんのパールさん、下のお嬢さんのアヤちゃん、ティーンエージャーの息子さん(モーテルのプールサイドでホピにいるガールフレンドと熱心に長電話していた)の4人とLAのカチ・マナとで近くのチャイニーズレストランで夕食を食べた。フィルバートさんは3日間ロス近郷にいる間、ずっと働くつもりなのか、装飾用の羽根や毛糸、作業途中のカチーナ人形をたくさん持参してきた。その日は朝4時にホピを出発、ノンストップでその日の夕方7時ににロス近郊に入ったとか。15時間も運転してた疲れなどないかのように、モーテルに着くや作業に没頭していた。フィルバートさんの作品はこのサイトのコレクションにもたくさん含まれていますので、ご覧になりたいかたは下の作品をクリックしてください。

 (1)HONAN ホナン
 (3)MATYA     マトヤ
 (7)KOYEMSI MANA   コイヤムシ・マナ
(11)KOKOPELLI     ココペリ
(14)PAYUNTUM     パユンタム
(15)POWAMUI     ポワムイ
(17)SOTUNG TAKA   ソタング・タカ
23)PAAKWA   パアクア
(27)KOKOPELLI   ココペリ
(31)MASAN WUHTI     マサン・ウッティ
(33)TAWA     タワ

フィルバートさんはホピのトップカーバーの一人。人懐っこく、とてもフレンドリー。カチン・マナスが一番最初に親しくなったホピのカーバーだ。下の写真は、セドナでのフィルバートさん。セドナでアート&クラフトのエキスポがあるというので、ホピに滞在していたわたしたちカチン・マナスはフィルバートさんの応援にホピからセドナに駆けつけた。ホピからは5人ほど行くはずになっていたのに、約束どおりセドナに行ったのはフィルバートさんひとり!下はそのときの写真。フィルバートさんが手に持っているのは、そのときLAのカチン・マナが入手した(1)ホナンである。フィルバートさんはエキスポの会場にてそれを製作中だったが、これは必ず入手しようと決めたカチン・マナたちはフィルバートさんにランチを運んだりして、会場で時間つぶしをしてたのだ!味わいのある、とってもいい作品に完成した。感激!

Me  Philbert

下の写真はホピのフィルバートさん宅。東京のカチン・マナとフィルバートさんのお宅を訪ねたときの写真。テーブルの上にあるのは、これから彫る人形のためのコットンウッドと顔料。フィルバートさんはをすべて自然顔料を使用して彩色する。彼は完璧主義者である。納得がいくまでどんなに時間がかかっても作業に手を抜かない。

フィルバート/スミコ/ミエコ

フィルバートさんを真ん中に、左が東京のカチン・マナ(渡辺純子女史)で、右がLAのカチン・マナ(市川実英子)です。

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カチーナ人形コレクション (4)SITUTUVI シトゥトゥビ 
(4)トンボ正面

おいらはトンボカチーナ。春に行われるダンスのイベントでは道化ランナー役をやっているんだ。おいらたちはそこで懸賞をかけたかけっこレースを繰り広げるんだ。おいらにしてみればエンターテイメントなんだけどね。どういうものかというと、プラザの地面のブランケットの上に山のように積み上げられた懸賞(ピキとかの紙みたいなコーンブレッドが多いんだけど)を横目においらが6人ぐらいでスタートラインに並んで、そこで飛んだり跳ねたりしてヨーイドンのスタンバイを演じて、おいらたちに挑戦してくるやつを巧妙にスタートラインまでおびき寄せるんだ。ピキほしさにおいらたちに挑戦しようと必ず観客がとびこんできたりするんだけど、もう飛んで火にいる夏の虫!!その観客がスタートラインにたどり着く前に、おいらは一斉にダッシュ、そいつを全速力で追い回す。時々とんでもない足のはやい奴がいて、おいらをあっという間に撒いて、村の端にゴールインしちゃう。そいつには手に持ちきれないほどのピキがもらえるんだ。ところが、毎回ほとんどのやつがおいらたちより走るのが遅くて罰をくらうことになる。ましてやおいらたちが道化であることを知らないようだから、それはえらい目にあっている。時々おいらたち、やりすぎてしまうから、結構嫌われている。なぜって、一度罰を経験したやつは2度とそのダンスには来なくなるもん。これは、単なるエンターテイメントという人もいれば、『男たちが走ると、涸谷から水が溢れ出てくる』というホピの信仰的なニュアンスを表現しているという人もいるんだ。

(4)トンボ背面

おいらランナーを象徴するカチーナにはいくつかの種類があるけど、ほとんどが丸い大きな目に、あっさりした衣装をまとっている。おいらのトンボの場合は、丸い大きな目にはちがいないけど、全身が真っ黒。黒い顔には平行した赤いストライプがある。登場するときは手にユッカの葉でできた鞭と、コーンのおばけをいれた容器を持っている。このコーンのおばけでかけっこでおいらたちに負けたやつの身体に塗りたくるんだ。おいらの作者はマニェエルさん。マニュエルさんは先日玉川高島屋での『ホピの精霊たち・カチーナ人形展』で来日したらしい。

身長25センチ。コットンウッドにミックスメディアで彩色。全体は渋めの黒ですが、目と口の部分の2本の平行したラインと耳の部分は濃いえんじ色で、上肢のブルーはビビッドなインディゴブルーで彩色されています。平べったく、愛嬌のあるカチーナです。作者はマニュエル・シャヴァリアJr.

(価格)雪
SOLD

*価格に関しては、メニューの”ご案内”をご参照ください。


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カチーナ人形コレクション (3)MATYA マトヤ
僕はランナーを象徴していて、ホピのミックスダンスの儀式でもよく登場する。ランナーっていうぐらいだから、ミックスダンスの儀式での衣装もさっぱりしている。ただ、背中にポットと背負い、顔に必ず手形があるのが特徴。英語では、ランナーとか、ポットキャリアと呼ばれている。このカチーナは儀式では、手にユッカでできた鞭を持っていて、ゲームで負けた人たちをその鞭で叩くという独自の役割をする。

(3) front

僕を作ってくれたカーバー(コットンウッドから人形を彫るので、彫り師のこと。英語でカーバー)はフィルバートさん。カチン・マナたちの話では、アリゾナのセドナで行われたアート&クラフトのエキスポでフィルバートさんから委ねられたそうだ。カチン・マナたちはフィルバートさんの応援と、滞在中のホピからセドナに駆けつけたらしい。僕は小粒とはいえ、なかなか味わいがあるというので、フィルバートさんはエキスポに着ていた観光客に売らずに、LAのカチン・マナに委ねたそうだ。僕はフラットタイプ。頭には羽根飾りの左右から系とのアクセントがある。”フィルバートさんはフィニッシュで決める”ってカチン・マナたちはいつも感心している。完成の数時間前には完成作品がどうなるか、毎回思いもつかないらしい。フィニッシュ、いわゆるまとめ方がうまいらしい。下の写真は僕の後ろ姿。

(3) Hand Kachina backview

身長は頭の羽飾りをいれて20センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。 フラットで、小さなカチーナながら、大変味わいのある作品。作者はフィルバート・ホナニー。

(価格)北斗七星 SOLD

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ご案内 
カチーナ人形の価格について

カチン・マナスがご紹介するカチーナ人形は、全て、米国アリゾナ州のホピの居留地まで行き、直接、カーバーのところから選んだ非常に質の高いものばかりです。また、サイズにもよりますが、優れた作品は、普通、フルタイムのカーバーですら、1ヶ月に1~2体しか作れません。それほど、手間のかかる仕事なのです。こうしたことからも、本当に芸術性の高いカチーナ人形の価格が、決して安くないことは理解していただけると思います。
そして、それらを、日本から現地へ直接買い付けに行くにも大変なコストがかかり、国内で皆様にお売りするカチーナ人形の価格は、当然、現地のショップやギャラリーで売られているものに比べかなり割高になります。しかし、その分、どの作品も1体1体、充分吟味し、高いエネルギーを持つものばかり。皆様に大きな喜びを与えると自信を持っております。

なお、販売価格ですが、精霊を表すカチーナ人形に対して、世俗的な値段を表示するのは抵抗があり、カチーナへの敬意を込めて、価格の高い順に、「プレアデス」、「太陽」、「月」、「虹」、「雪」、そして「北斗七星」と設定いたしました。目安は、「プレアデス」が、251,000円以上。「太陽」が、201,000円~250,000円まで。「月」が、151,000円~200,000円まで。「虹」が、101,000円~150,000円まで。「雪」が、51,000円~100,000円まで。そして「北斗七星」が、50,000円以下といたします。

各作品の正確な値段と送料に関しては、ご希望の作品をお問合せくださった時に、ご案内させていただきます。

お問い合わせは、
katsin_manas_la@yahoo.co.jp または、miekoichikawa@mac.com まで。



カチン・マナス LA管理人
2corn maidens



(C) "HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkes
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カチーナ人形コレクション (2)MASTOF  マストッフ
僕はマストッフカチーナ。カチン・マナたちは僕のことをまるでジャパンで昔大流行したダッコちゃん人形みたいだという。カチン・マナたちは、正直、年増のおねえさんたちだからダッコちゃんなんて大喜びしているけど、今のジャパンの若い人たちダッコちゃんなんて知らないはず。ここだけの話、僕の管理人としての年齢がバレるから、ニックネームをつけるんだったらもっと今風にしたらと思うけど、ご本人たちも僕たちカチーナを有名にしようと日夜奮闘しているから、それ言っちゃ嫌われるね。僕はロサンゼルスのカチン・マナに管理されているけど、僕の双子の弟は東京のカチン・マナが管理しているんだ。まあ、それはさておいてと。

(2) mastof frontview


黒い顔に白いドットと胴体に白い手の模様、そしてひだえりとキルトのスカートをはいているのが僕の特徴。顔の白いドットは本来星座を象徴するらしく、右側がプレイアデス星団、左側は北斗七星だそうだ。僕たちマストッフカチーナはソヤル・セレモニーをいう重要なホピの儀式の最終日あたりに、第3メサにのみ登場するんだ。僕たちマストッフって、僕たちの死んだ祖先たちがホピの女性が多産に恵まれますよう、あの世からのお祈りを象徴している。みかけはキュートでもなかなか有用な役割をもってるんだよ。僕の身長は39センチ。原材料はコットンウッド。頭のアクセサリーは羽根で、両頬の飾りは藁です。僕の生みの親は第一メサに住んでいるクラークさんで、ベテランカーバー。カチン・マナたちはクラーク大先生と呼んでるんだ。

(2) Mastof backview


身長は頭の羽飾りを入れて約39センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。両耳のアクセントには藁が使用されている。全体に彩色されている黒は自然顔料のため、渋めの黒。細部にわたって、伝統に則ったマストッフの完成品です。クラーク・テナコングヴァ作。

(価格)虹 SOLD

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カチーナ人形コレクション (1) HONAN   ホナン
(1)HONAN 正面

僕はホナン。本来赤い耳、大きな鼻、そしてほっぺたにアナグマの足跡の模様があることから愛称アナグマです。第一メサのダンスの儀式に僕らアナグマカチーナはよく登場します。ダンサーたちは赤い耳、大きな鼻、ほっぺたにアナグマの足跡があるマスクを頭からすっぽり被り、ボディには白いボディーペイントをほどこし、ベイマツ(米松)か毛皮のひだえり、キルト、サッシュ、狐の皮、ショールを肩にまとい、手にはガラガラをもって赤い革靴をはいて登場してくるのですが、僕たちはこのダンサーのいわば人形版です。また,僕のようにニュータイプのホナンは本来の赤い耳でなく、耳のところからイーグルの羽根がついています。胸の部分のクロスされた部分は貝殻が使用されています。カチーナ人形の装飾として羽根はよく使われますが、作者によっては羽根のほかに貝柄なども使用します。僕らの役目はヒーラー。メディソンマンとも呼ばれています。身長22センチ。耳のところからでている羽根飾りをいれると全長約30センチ。僕の作者はフィルバートさんです。

(1) HONAN sideview

上の写真が斜めから見た僕で、下が僕の後ろ姿。ご覧の通り、僕は手足のあるフルボディです。2007年の4月にセドナで開催されたアート&クラフトのエキスポが開催されたのですが、そのときホピからカチーナ人形のカーバーを代表して参加していたフィルバートさんの応援にカチン・マナたちが駆けつけたのです。エキスポの会場にてフィルバートがカチン・マナたちに2体のカチーナを委ねたのですが、その一体がこの僕でした。もう一体もたまたま僕と同じホナンのフラットタイプで、東京のカチン・マナが管理しています。僕たちは東京とロサンゼルスとて離ればなれになってしまいましたが、その翌月、LAのカチン・マナがジャパンへ出張したときに、一緒に連れて行ってもらい、そのときにその兄弟とは再会しました。僕は、ジャパンの伊勢神宮にも行ったんですよ!

(1)HONAN backview


身長は羽根飾りをいれて約30センチ。コットンウッドに自然顔料で彩色。胸と背中のバンドは貝ガラが使用されている。羽根をふんだんに使用しており、顔料もすべて自然顔料であるため、大変落ちついた、気品のある作品に仕上がっています。頭から腰にかけて彩色されている黒は、第一メサのシダの木の根っこに沈殿している樹液を黒の顔料にしているのだそうです。フィルバート・ホナニー作。

(価格)虹 SOLD

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ご案内
ブログ開通のご挨拶

日本の皆様こんにちは。カチン・マナスLA (Katsin’Manas Los Angeles) を担当する、ロサンゼルス在住の市川実英子です。アメリカに住み初めて今年で20年。専門はアートやデザインで、アーティストちの代理人やプロデューサーをしてきて今年で27年目になります。まさに光陰矢の如しですが、こうしてまた何かの縁でホピとカチーナ人形を紹介するサイト開通する運びとなりました。これからもよりクリエイティブに、そしてあらたな気持ちでホピとカチーナ人形に関わっていきたいと思っています。

本サイトは北米最古の先住民であるホピ族の文化やカチーナ人形をご紹介するサイトですが、これまで私自身人形というものにほとんど興味がなかったはずが、なんでカチン・マナスLAなどと開き直っているのか。。理由は単純明確。どうもミイラ取りがミイラになってしまったようなのです。関われば関わるほど、ホピ族という他の先住民にない社会と文化の特殊性に感嘆し、彼らが精魂込めて一体一体作り上げるカチーナ人形のアート性、また工芸品としてのレベルの高さに圧倒される。それにしてもホピは陸の孤島。毎回行くまでの道中、あまりの遠さに自分がクレイジーか余程の物好きとしか言いようの無い何とも心もとない気持ちになってくるが、帰りはアリゾナの大自然とホピのひとたちに活力をもらって来る。こうなったら、いっそのこと物好きを極めてみようじゃないの。そんな想いがこもったサイトです。

カチン・マナスというサイトは私が担当するKatsin’Manas LAと、長年の友人で、人形研究家としても第一人者である渡辺純子(スミコ)女史の担当するKatsin’Manas TOKYO の二つのサイトでそれぞれ違った角度からホピとカチーナ人形に関する情報を発信します。私たち二人の個性と専門分野の違いということもあり、東京とロサンゼルスで別々にオペレートすることになります。わたしたちのサイトを通してみなさんに少しでもホピとカチーナを感じ取っていただけたら幸いです。私たちのホピへの旅はこれからずっと続きます。ぜひ応援してください。


カチン・マナス LA 管理人
2corn maidens


(C) "HOPI KATCINA DOLLS" by Jesse Walter Fewkes 1903
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ホピ族とカチーナ人形
北米大陸最古の先住民であるホピ族は、アリゾナ州の北東部にある「メサ」と呼ばれるテーブルマウンテンに住んでいる。メサは3つに分かれており、現在全人口約9000人。12の集落、34の部族から成り立っており、彼らは農耕生活を営む。年間を通して数多くの宗教儀式が執り行われ、その回数は大小問わず、一年365日のうちの約三分の一にも及ぶという。ホピとは『平和の民』という意味である。彼らを取り巻く自然環境は極めて厳しい。彼らが住むメサは、アクバカーキーやサンタフェ近くのリオデグランデ渓谷に住む他のプエブロインディアンたちからずっと離れた最西部にぽつんと位置しており、いわば陸の孤島。それがこれまで異文化との接触を妨げ、もう一方でそれが彼らが純然たる伝統、信仰、文化, 生活様式を今もって保持出来ている要因でもある。ちなみに、周辺のインディアンの商業はその90パーセント強が白人が仕切っているという統計があるが、ホピに関してはその100パーセントをホピの手で、という姿勢を崩さず、奮闘している。ホピの人たちは大変信仰深く、そしてスピリチュアルである。

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ホピの人たちにとって、カチーナには3つの観点がある。
(1)彼らが信仰する精霊(KATSINUM)
(2)その精霊であるカチーナをキヴァや儀式で擬人化する男たちのこと
(3)精霊を木の人形として形どったもの

ホピが信仰する精霊カチーナには300種類以上あると言われている。カチーナとは神と人間との中間的存在であり、一年のうちの半分はサンフランシスコピークスに住み、あとの半分はホピのひとたちを霊的に導くという役目を果たすためにホピにやってくる。本来、カチーナ人形はホピの儀式を終えた男のみが作れるものである。キヴァで神と交信し、霊的な力を得た男たちが、精霊であるカチーナを木製の人形にし、儀式の際に女の子に贈る。そうした人形は家の壁に飾っておくのが通例で、壁に飾られたカチーナ人形を教材のようにして、それぞれの意味、役割、目的、また儀式での歌や踊りなどを教わるようになっている。カーバーたちは一体一体の人形に魂を与えながら彫っていく。一体を完成させるまでには相当な時間を経験とエネルギーを要す。材木はコットンウッドで、特に根っこの部分が使われるが、これは「人生の木」を象徴するコットンウッドを支える部分であるかららしい。すべては根っこからはじまる、そういう意味が込められているようだ。カチーナ人形はアート性においても感嘆に値するが、何よりも身辺においてあるとほっとする、気持ちがなんとも落ち着くという不思議な魅力がある。

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私たちがこれからご紹介していくカチーナはすべてニュートラディッショナルというスタイルのカチーナです。ホピのカーバーの作り出すカチーナのスタイルは時代時代で変化していったようですが、ニュートラディッショナルとは昔から大切にされてきた伝統的なスタイルにカーバーたちが独自のアートを取り入れたものです。(ホピのカーバーたちはこれをトラディッショナルスタイルと呼ぶのを好んでいるようですが。)私たちは自分たちの足で実際ホピに行き、ホピのトップカーバーから直接購入しています。おそらく、品質は現在日本で出回っているカチーナ人形のなかでは最高レベルのものであると思われます。このサイトにおいても私たちと親交のあるカーバーたちをみなさんにご紹介してゆきます。お楽しみに!



*上の写真はメサにあるウォルピ (Walpi) 撮影者不明  イラストは, 'HOPI KATCINAS" by Jesse Walter Fewkes より
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カチン・マナスって何なんだ?!
ことの始まりは、確か今年の1月。長年の友人である渡辺純子さんからアリゾナのメサにあるホピインディアンのことでいきなり国際電話がかかってきた。人形研究家として第一人者である渡辺さんは、確かに情熱家だし、勉強家でもある。しかし、インディアンだのホピだの、あまりにも突拍子がなく、どうもぴんとこない。アメリカに暮らして20年にもなるが、その手には全く興味がなかったのである。第一、渡辺さんはアメリカ嫌い。それがいきなり何でインディアンなのよ!年明け早々、物好きにも程がある!ふんふん、と一応聞いているふりはするものの、毎晩かかってくるうちに、電話の向こうのテンションがどんどんエスカレートしてくる。私同様、熱しやく覚めやすい質だから、どうせそのうち収まるだろうと、タカをくくっていたのが計算違い。とにかくこの熱し方はただ事ではない、とはいえ、毎晩ホピだのインディアンだので、こっちはだんだんげんなり。そのうちどうしても現地に行きたい、どうしたら実現するかしらと聞かれる始末。「わかった、私は興味ないけど、誰か引率する人をさがすから、ちょっと待ってて」と、うまくその場は収めたものの、それでもまだ電話がある。その熱さに私は遂に降参。ある晩、「わかった。あなた一人じゃ心配だから、今回は一緒に行く。だけど、私は全く興味ないから、通訳に毛のはえたことぐらいしかしてあげられないからね!」そういうことになってしまったのだ。えらいことを引き受けてしまったと思ったときはもう遅かった。

渡辺さんと一緒にホピの旅をするまでの2ヶ月間ちかく、私はホピ族とカチーナ人形を徹底的に調べ上げ、また10日間の旅の予定をたてながら、現地で渡辺さんが会っておいた方がいいと思うカチーナ人形のカーバーを調べ、彼らとの折衝をはじめるうちに、見るに見兼ねて乗りかかった船のはずが、ある日気づいたらクルーズシップを爆走するキャンプテンさがならの自分にすっかり変身していた。人間、変われば変わるのだ。

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カチン・マナス (Katsin’ Manas) というのは、カチーナ・マナというコーンの豊作を願う未婚女性、いわば乙女のカチーナ。マナスはマナの複数形である。カチーナ・マナはホピの儀式によく姿を表し、最もポピュラーな乙女のカチーナである。私たちがこれからホピとカチーナに関わる仕事をするにあたって、この名前をつけてくれたのはマーリンダ(※)というホピの女性である。現在ではKachina(カチーナ)が一般的だが、ホピでは、カチーナのことをカッツィーナ(Katsina)と従来どおりに呼ぶことが多いらしく、語呂が愛らしいということで、略してKatsin’(カッツィン)になった。ホピの人からせっかくつけてもらった名前だ、大切にしたいと思う。

カチン・マナスのサイトは、私たち二人の個性と専門分野の違いということもあり、東京とLAでそれぞれ別々に立ち上げることになりました。カチン・マナスTOKYOを渡辺純子さんが、そしてカチン・マナスLAを市川実英子が担当してゆきます。わたしたちのサイトを通してみなさんに少しでもホピとカチーナを感じ取っていただけたら幸いです。私たちのホピへの旅はこれからずっと続きます。ぜひ応援してください。


(※)マーリンダさんは、先日多摩川高島屋で開催された,『ホピ族の精霊たち・カチーナ人形展』においてフィーチャーされた、ホピのトップカーバーの一人、マニュエル・シャヴァリアJr.氏の奥さん。マネージャーとしてもシャヴァリア氏を長年支えてきた。ギャラリーの経営者でもある。
 

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*上の写真は、"屋上のホピの娘たち” 1906年 エドワード・カーティス撮影
 


カチン・マナスTOKYO
のサイトへもどうぞ。

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