わたしは、カチーナ・マナ。カチーナには、300種類ほどあり、ほとんどが男性ですが、わたしは女のカチーナ。そして未婚の、乙女のカチーナです。ホピ語では、マナは嫁入りまえの娘という意味です。ですから、わたし以外にも、○○マナという名前のカチーナを見かけたら、それは未婚の女のカチーナということになります。あと、○○ウッティという女のカチーナもあって、こちらのほうは既婚の女性です。
儀式でどのホピの男性がわたしのような女のカチーナを演じるかは、なるべく小柄であること、また女役がきちんと演じられること、そしてキヴァの仲間が合意に達した男たちに白羽の矢がたつようです。女役をしたということで、屈辱でもなんでもありません。カチーナ・マナを演じる男たちは、縦にラインのある黄色いマスクに羽根でできた髭をつけ、左右に渦巻きのある赤い髪のカツラを被り、女性用のショールを纏い、そして白いブーツをはいて登場してきます。
わたしは、どこへでも顔を出します。ホピの儀式でわたしを見かけないことはないほど多忙で、儀式ではなくてはならないカチーナです。わたしにはカチーナたちが登場してくるときは、わたしが彼らをエスコートするという大切な役目があって、儀式でわたしがあらわれたら、カチーナたちがかならずわたしの後ろからあらわれることになっています。また、わたしはコーンの豊作を願うカチーナとしても、昔から大変かわいがられています。
下に、ホピの若くて美し女性が二人いますが、彼女たちもマナ。渦巻きになったこの髪型は、ホピ語で「ナアソミ」って言うんです。この髪型をホピで見かけたら、そろそろお嫁に行く年齢の女性だとわかると思います。そう、この髪型は、カチーナ・マナのトレードマークなんです。カチーナ・マナは、英語ですと、カチーナガール、もしくはイエロー・コーンガールとなります。
わたしの生みの親は、マニュエルさん。先日、玉川高島屋でマニュエルさんの展覧会があり、マニュエルさんと奥さんのマーリンダさんが来日しましたが、その折に、マーリンダさんが親しくしているこのサイトの管理人たちにカチン・マナスという名前をつけてくれたそうです。カチンというのはカチーナの略語です。東京のカチン・マナとロサンゼルスのカチン・マナで、マナスと複数形になります。カチン・マナスというからにはカチーナ・マナはなくてはならないということで、マーリンダさんから急遽わたしを委ねてもらったそうです。わたしは、年明けに日本に遠征することになっていますが、今からとても楽しみです。日本のみなさん、これからも私たち乙女のカチーナをどうぞよろしく!
身長は頭の羽飾りをいれて30センチ。コットンウッドにミックスメディアで彩色。カチーナ・マナでは大変めずらしく、耳にブルーのかわいいイアリングがついています。どっしりと重量感のある大変立派なカチーナです。エイジングという特殊な技法を駆使したアンティーク仕立てになっています。マニュエル・シャヴァリア作。
(価格)月
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Photographed in 1898 by George Benjamin Wittick
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